ロシア極東のダルネゴルスク産の鉱物は奇妙な形をしたものが多いので世界的に有名です。 特に鱧の骨切りの様な成長干渉したクォーツは初めて見る人は驚きの表情を浮かべます。その他ヘデンバーガイトが内包した緑水晶やベータ型(そろばん玉状)水晶のクラスターやキャンドル水晶等、また、共生する鉱物も変わった物も多く、コレクションするのにうってつけの産地です。 この水晶とカルサイトのクラスターは、天然のレインボー（イリデッセンス）が全体的に輝いています。 入手したディーラーは人工的な物ではと疑ったのですが、採集者は絶対に天然物だといい、ディーラーも分かったと言って手にしたと言っていました。 天然レインボークォーツはインドのデカン高原で産出したアナンダライト(出始めは単にレインボークォーツと呼ばれていました)と、2020年にスェーデンの鉱物マニアが騒いだ青いイリデッセンスのクォーツがあります。また、ウルグアイ産のアメジストクラスターにもたまにレインボーが出る物が有りますが、これはいわゆるゴールデンヒーラーで、こすったり酸に漬けると消えてしまいます。 天然イリデッセンスクォーツは、酸化鉄が蒸着し、その上に水晶がコーティングする様に被さったのではと考えていますが、インドのアナンダライトもその原因は分かっていません。 ダルネゴルスクのこのイリデッセンスクォーツは、最近見つかった非常に珍しい個体の標本です。写真ではそのレインボーが見ずらいですが、手に取って動かすと、レインボーがキラキラと輝き大変美しいクォーツです。 まだごく少量しか出回っておらず、今後継続的に産出するかは分かりません。在庫もこの一つだけです。 ロシア・極東連邦管区・ダルネゴルスク(第２ソビエト鉱山)産 116.5×109.9×51.1mm 516g #水晶 #天然石 #ロシア #極東 #ダルネゴルスク #レインボー #イリデッセンス #アナンダライト #天然レインボー #マニア #コレクション